レポート

welzo研究農場で収穫したきゅうりのその後

 農園芸のイノベーションカンパニーwelzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長 金尾佳文)は、日本の農業の未来を支えるスマート農業の技術開発の為、九州大学と共同で「きゅうりの自動栽培システム」の構築をwelzo研究農場(福岡市西区今津)において取り組んでいます。  当研究農場は敷地面積約1,000坪の中にビニールハウスを5棟構え、施設内に設置した高性能カメラや各環境測定機器から得られるデータをもとに日々作物の生育状況を評価しており、植物の生育にとって最適な環境条件(温度や湿度など)や栄養条件(水や肥料など)を導き出し、最終的にはAIによる一貫した栽培管理を行うことを目的としています。  また、研究段階で収穫した作物には販売ルートを設けず、社内や地域へ配布しております。現在、苗の植え替えの為、welzo研究農場での栽培はお休みしておりますが、これまでに収穫してきたきゅうりがどのように活用されているのかを報告いたします。 ケース1:地域の子どもたちやデイケア施設に通われる方の給食に活用  「一般社団法人糸島しましまプロジェクト(子どもの居場所 寺子屋しましま)」(糸島市)は、地元に密着した子育てを支援するため、「寺子屋しましま」を毎週土曜日に開催しています。「学習」「食育」「農業」をコンセプトに、様々な体験ができる居場所として、地域の子どもたちに開かれた場を提供しており、その中で食育体験や給食に弊社のきゅうりを活用頂いております。また、同団体を介して、「NPO法人いるか」での老人デイケア施設向け給食などにも活用しています。

子どもたちの食育体験
子どもたちの食育体験
給食としてのきゅうり活用事例
給食としてのきゅうり活用事例

ケース2 障害者支援施設での日々の食事に活用  「社会福祉法人福岡ろうあ福祉会」(福岡市西区)は、九州で唯一の聴覚・言語障害者のための障害者支援施設である「工芸会ワークセンター」と養護老人ホーム「田尻苑」を運営しています。「工芸会ワークセンター」では、18歳から92歳まで約80名の利用者が昼は木工や縫製の作業を行ないながら、「田尻苑」では、65歳から92歳までの約50名がクラブ活動やレクリエーションを行いながら、暮らしています。両施設とも一日三回の食事をすべて施設で提供しており、利用者の皆様からは「大きな楽しみになっている」とのお声を頂いております。  「工芸会ワークセンター」が「もろきゅう」、「田尻苑」が「さつまいものサラダ」、「いかの酢のもの」など、アレンジを加えて活用頂いております。

工芸会ワークセンターでの「もろきゅう」
工芸会ワークセンターでの「もろきゅう」
田尻苑での「いかの酢のもの」
田尻苑での「いかの酢のもの」

ケース3:こども食堂での食材や食支援に  「こころふくよか」(福岡市早良区)は、社会的に孤立した方々の「こころとからだ」の居場所活動に取り組んでおり、不登校の子ども、学業や就労につまずきひきこもりがちになっている若者、一人暮らしの中高年の方々など、すべての年代層に利用していただく場の提供や相談を行っており、「こころふくよか食堂」(こども食堂として登録)での食材やひとり親家庭や生活困窮家庭への食支援として配布する中に、弊社きゅうりも活用頂いております。今回は、お弁当のポテトサラダの中にご活用頂きました。

お弁当の製造風景
お弁当の製造風景
お弁当拡大写真(ポテトサラダにきゅうりを使っていただきました)
お弁当拡大写真(ポテトサラダにきゅうりを使っていただきました)

 今後も welzo研究農場は、農場周辺地域の皆様と共生のもと、施設園芸全般の作物を対象にしたスマート農業技術の開発を進めてまいります。

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