農家さんが儲かる仕組みを作りたい
産学連携のコンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save the Sweet Potato-」、加盟団体が続々増加、認知度拡大へ。
※掲載内容は取材当時のものです。
プロジェクト概要
農園芸のイノベーションカンパニーwelzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長 金尾佳文)が主導し、鹿児島・宮崎を中心としたサツマイモ経済圏を支えていくために立ち上げた産学連携のコンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save the Sweet Potato-」。設立当初は5団体だったものが、多くの企業・団体に賛同、加盟していただき、2024年3月現在、13団体のコンソーシアムまで拡大しました。今回は、新たに加盟いただいたいくつかの団体のご紹介と、これまでの活動内容をまとめて掲載いたします。
Q1 設立当時の団体について
設立時(2023年5月)のコンソーシアム参加企業はwelzoをはじめ、芋焼酎「白波」等を製造販売している薩摩酒造株式会社(鹿児島県枕崎市)、地元で晩酌酒として人気の芋焼酎「小鹿」用の原料芋を生産する小鹿農業生産組合(鹿児島県鹿屋市)、九州大学大学院農学研究室/土壌環境微生物学研究室(福岡県福岡市)、東京大学発アグリテックベンチャーで品種改良を高速化させる技術開発を進めるCULTA(東京都渋谷区)のほか、鹿児島県の農家の方々でした。
Q2 コンソーシアムの活動について
2023年7月20日、Venture Cafe Tokyo(CIC/虎ノ門ビジネスタワー15F)にて、最新のサツマイモ市場に関するレポート「南九州サツマイモ経済圏で起きている危機とは?-日本最大サツマイモ生産地・最前線から緊急レポート Powered by welzo」の発表イベントを実施しました。 薩摩酒造、小鹿酒造、CULTAからそれぞれゲストを迎えて、南九州で起きている現状と本プロジェクトに関するトークセッションを行いました。「SSP」設立後初開催のイベントではありましたが、当日のイベント会場では、さまざまなお客様にお越しいただき、オンラインでも多くの方々に傾聴いただきました。またトークイベント後の焼酎試飲会では、会場参加した皆様にもお楽しみいただけたかと思います。
また、2024年2月12日、焼酎ツーリズムのスピンオフイベント「そつのんごろカレッジ」の3限目に、みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save the Sweet Potato-「さつまいも市況・基腐病と対策・生産者の現状」 へ登壇しました。さつまいも基腐病の現状や、さつまいもを守るための活動について、ご紹介させていただきました。
Q3 新しく加盟した団体のご紹介
2023年10月加盟・株式会社岡永は、1884年に醤油・味噌・酒の小売業としてスタート。良質な日本のお酒が市場から失われかけていた戦後の高度成長期に、地酒の普及活動を積極的に行い、「日本名門酒会」を組織。現在は、全国の酒販店や酒蔵と協力し、日本の食文化の中でのお酒の存在感を高める活動を行っています。 2023年11月加盟・株式会社くしまアオイファーム は、サツマイモの生産から流通、販路に至るまでの全プロセスを手掛ける革新的なさつまいも総合企業です。「強い農業はこえていく」という理念に基づき、安全性、おいしさ、そして安定した高収益を実現することを目指しています。創業者の池田様は41歳で農協への出荷を一切止め、創立直後から海外輸出を手掛け海外販路を開拓、社内では社長選挙を行うなど、革新的なアプローチで業界をリードしており、宮崎県串間市において平均年齢33歳、社員の多くは都市部から移住するなど多くのメディアにも注目されております。最近ではテレビ東京系列「カンブリア宮殿」で特集されました。 2023年12月加盟・澁谷食品株式会社 は、「おいしさは大地から」をスローガンに掲げ、さつま芋を原料にした芋菓子を全国にお届けしています。自社ブランドである「芋舗 芋屋金次郎」は、全国高知を本店に愛媛県・香川県・福岡県・大阪府・東京都合わせて8つの直営店があります。原料である芋は、1次産業の「生産」から2次産業の「加工」、3次産業の「商品販売」まで一貫して自社で行い、さつま芋の年間使用量は10,000トン、芋けんぴ生産量は全国シェア50%を占めています。 同じく2023年12月加盟・井上酒造株式会社は、1894年(明治27年)の創業以来、地域に根ざし地域と調和した酒造りを続けています。日本で初めて減圧蒸留100%の芋焼酎として商品化された「爽 飫肥杉(おびすぎ)」は、芋焼酎の常識を覆したその爽やかな香りと雑味のない上品でまろやかな口当たりで、宮崎・日南を代表する芋焼酎のひとつです。また焼酎・リキュールの仕込みや割水に使う蔵の敷地内に湧き出す「榎原湧水(よわらゆうすい)」 は、「宮崎の名水21選」にも選定されています。 2024年1月加盟・焼酎ツーリズムは、サツマイモの保護と焼酎文化の伝承を目的としたユニークな旅を焼酎の本場、鹿児島県で開催しています。訪問者は、地元の焼酎蔵を巡り、伝統的な製法と革新的な取り組みの両方を体験できます。このツアーは、サツマイモの価値とその産業に対する深い理解を提供し、地域経済への貢献にも繋がっています。 注記:加盟社数と掲載数について 本記事では一部の加盟団体のみを掲載しています。掲載していない団体につきましては、今後ご紹介予定です。
Q4 コンソーシアムの目的と新たなるメンバーの募集
コンソーシアムは、以下の4点を目的として掲げています。 1.基腐病に対する情報を農家、焼酎メーカー、大学などの関係者全員で共有し、知恵袋としての機能を強化。 2.未だ解明されていない基腐病に対する防除法を研究し、発信していく。 3.九州大学や東京大学発アグリテックベンチャーのCULTAを含めた連携により基腐病に強い新たなサツマイモの品種の開発なども視野に入れて、知見の集約や研究を進めます。 4.世間へ広く基腐病の現状を知って貰うことでサツマイモ経済圏へ応援需要を生み出していく。 このプロジェクトは、今後もサツマイモ基腐病に対する情報を共有し、サツマイモに関わるすべての人がつながり、サツマイモ産業の発展にも寄与するため協業いただける団体、企業さまをいつでも募集しております。
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